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‘ダイレクトボンディング’カテゴリー

先天性欠如と正中離開(笑える)

2015 年 10 月 10 日 土曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。

歯に関する病気は虫歯や歯槽膿漏などいろいろありますが、生まれつき歯の本数が足りないという数の奇形もその一つです。

古代人は現代人よりも顎が大きかったため今の親不知の後ろまで歯がありました。
しかし、食べ物が軟らかくなり咬むことが楽になってきた現在、顎が退化して細くなってきたため今では親不知がない人も多くいます。
歯は遠心から退化していきます。
だからといって後ろから順々になくなっていくのではなく、大臼歯群、小臼歯群、前歯群の最後方から退化していくのが現状です。
親不知の次に退化しやすいのが前歯群の2番目の歯、側切歯です。
矮小歯もその一つで形態的に退化しているのです。

今回の患者さんは両側側切歯が退化して欠如いるため歯の間が広くなり隙間が黒く見えるのを直してほしいというのが主訴です。

笑った時に見える黒い前歯の隙間が気になるというのが主訴。

笑った時に見える黒い前歯の隙間が気になるというのが主訴。

側切歯先天性割損の為2番目にあるのは犬歯。

側切歯先天性割損の為2番目にあるのは犬歯。

左右の隙間の大きさが違うのも困難さを増す。

左右の隙間の大きさが違うのも困難さを増す。

当医院では正中離解の症例ではまず型採りをさせていただき、模型上でワックスアップしてシュミレーションしたものを2回目の来院時に見ていただきます。

グレーのwax部分が口腔内で盛り上げられる部分です。

グレーのwax部分が口腔内で盛り上げられる部分です。

シリコンでインデックスを採っておくことにより操作がし易くなります。

シリコンでインデックスを採っておくことにより操作がし易くなります。

理由としては、一番気になる所で一番目につくところというのもありますが、離開の度合いによっては歯の縦横の比率がおかしくなり横長の歯になってしまうこともあり外科的に歯肉切除をして縦方向の長さを確保する方が良い場合もあるため外科を行うかそのまま離開だけを修復するかを患者さんと相談の上納得していただいた上で治療にかかるためです。

今回の場合は外科処置は行わずダイレクトボンディングのみで修復することとなりました。
もちろん歯の幅は広くなるため若干大きめの歯に見えてしまうということも説明します。
通常は1日で仕上げることができますが、難易度によっては2回の治療になることもあります。
ほとんどすべての患者さんが仕上がりに満足され術後鏡を見て驚いていらっしゃいます。

気になっていた黒い隙間はなくなり思いっきり笑えます。

気になっていた黒い隙間はなくなり思いっきり笑えます。

隣が犬歯でもうまく目立たない形態にできました。

隣が犬歯でもうまく目立たない形態にできました。

こちら側はあまり隅角を張り出すとおかしいので近心のみ築盛。

こちら側はあまり隅角を張り出すとおかしいので近心のみ築盛。

そこで次はスマイルトレーニング
今まで前歯の隙間にコンプレックスを感じている方がほとんどの為、上唇で前歯を隠すように笑うか手で覆う、写真を撮られる時は必ず口を閉じてしまうという癖が長年続いているのでそれを解決しなければなりません。
折角きれいになったんだから自信を持って歯を見せていただきたいと思っております。
スマイルトレーニングについては後日掲載させて頂きます。

いいスマイルが生まれました。もう口元を隠さず笑えます。

いいスマイルが生まれました。もう口元を隠さず笑えます。

術後1週間後に来院していただき不具合なところがあれば修正します。
今回の患者さん、1週間たちましたがどうですか?と質問すると「笑える!」とのこと。
文字で書くと「おかしい」という意味にもとらえられますが、本人曰く思いっきり歯を見せて笑えるということで写真撮りまくったそうです。
みなさんちょっと歯を治すだけで見違えるように性格が明るくなり、いい笑顔になって非常に喜んで感謝していただいております。
でも、慣れてくると普通に前歯で硬いものを咬んだり欠けたりすることもあります。
そんな時でも定期検診に来ていただければダイレクトボンディングの場合は2年間無償保証となりますので安心してお使いいただけます。
いい笑顔、手に入れませんか?
歯科医師の先生方にはハンズオンセミナーも開催しておりますのでFacebookの直メッセージでお問い合わせください。

ついに海外から

2015 年 9 月 15 日 火曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。
オグラ歯科医院ではご存知の通りダイレクトボンディングに力を入れております。
もちろん他の治療をないがしろにしたり、何が何でもダイレクトボンディングというわけではございません。

患者さんのニーズに応え、且つ専門的な知識と技術をもってよく話し合いその人に合った最適な手法で治療することによりお互いがハッピーになれると思っております。
講演で毎回言わせて頂くのは、審美歯科のゴールは患者さんの主観美と術者側の客観美が一致した時、そして感動を共有できた時が審美歯科成功と言えると思っております。

その中の一つ、ダイレクトボンディングは技工士に頼らずドクター一人で歯を作り上げなければならないためなかなか誰でもできるというものではありません。
私が得意としているダイレクトボンディングを主にフェイスブックを通じて知り、その技術を教えてほしいという歯科医師が問い合わせをしてくるということを受けて実習込の講習会、すなわちハンズオンを開催しております。
今回は数えて17回目
毎回4名限定で細部まで文字通り手取り足取りお教えしております。

私のデモをマイクロで拡大してモニターで見ていただきます。

私のデモをマイクロで拡大してモニターで見ていただきます。

今回は初めて海外から受講生を迎えることとなりました。
その受講生とは前回のブログで紹介した台湾の王先生。
王先生は先週も矯正の講習会で来日しており、2週連続の来日となりました。
その他の先生も、博多、京都、東京と皆さん遠路はるばる私の拙い技術を盗もうとやって来られました。

受講生の製作物をステップごとに私が手直し。モニターで見られるので良くわかります。

受講生の製作物をステップごとに私が手直し。モニターで見られるので良くわかります。

朝9時から夕方6時までビッチリ。
午前中は講義、午後は実習中心の1日でした。
受講生の先生方も大満足で楽しんでおりました。

その後は恒例の渾身会。
毎回好評な近所の焼肉屋さんでたらふく食べて飲んで、それでもまだ話したりないということで近くの居酒屋さんで2次会。
非常に楽しく充実した1日でした。
CIMG0522-sダイレクトボンディングは虫歯になったところのみを削り、健康な歯質は可能な限り温存でき、尚且つ1日で自然な歯を手に入れることができるという最高な手法だと確信しております。
この方法を正しく理解し、世界中の患者さん(ちょっと言い過ぎかな)に最良の治療を広めていくべくこれからもハンズオンを続けていく所存でおります。
ただ、保険がきかないことと全ての歯に可能ではないということはご了承願いたいと思います。

先週は国際的?

2015 年 7 月 11 日 土曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。
先週の話になりますが、土曜日に台湾の王徳信先生が見学にいらっしゃいました。
何でもFacebookで私の投稿を見てファンになったとのこと。
ちょっと前の日本顎咬合学会でも台湾の先生に握手を求められたり、知らないうちに台湾では人気者になっていたようです。
王先生は午後から見学をし、ダイレクトボンディングを食い入るように見ていらっしゃいました。
その後いろいろな質問の嵐。
王先生は日本の大学で矯正を3年間学ばれたということで会話は日本語でOK。
助かりました。
治療終了後、なじみの日本料理屋で日本酒を飲みながら4時間くらい話しました。
王先生その中で是非台湾に来て講演、もしくはハンズオンをやって欲しいと要望され、大変だけど嬉しく思っております。
また、週が明けたら今度はFacebookで外国の先生から「Conguraturation」というメッセージ。
なんと、前回も紹介したStyle Itarianoというサイトで私が投稿した症例が今週のベスト4に選ばれていました。
なんと3回目です。
多分日本人、いや外国人も含めて他にいないのでは…。
受賞したからといって何をもらえるわけではないのですが、やはりうれしいですね。
どういう基準で選んでいるかも分かりませんが、とにかく世界で60,000人以上が入っているサイトでの受賞、ちょっとは自分を褒めてもいいかな?
その前に、治療させて頂いた患者さんとナイスタイミングでアシストしてくれている歯科助手の佐藤君に感謝!

またまた受賞しました。

2015 年 6 月 17 日 水曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。

オグラ歯科医院では初診時、歯周病検査時などに患者さんのお口の中を衛生士がデジタルカメラで撮影させて頂いております。

これは患者さんの口腔内の移り変わり、病状の変化などを時間経過とともに観察し分かりやすく説明させて頂くアイテムとして使用させて頂いております。

それとは別に私が治療する歯の術前術後、情報などを技工士に資料として情報提供する場合もあります。
この場合はより自然な歯を作るため技工所とのやり取りのみに使用させて頂いております。

ダイレクトボンディングを行う際、術前、術中、術後の画像を撮影させて頂きFacebookに投稿したりホームページに使用させて頂くこともあります。
もちろんこの場合は患者さんの許可を得て投稿しております。
先日投稿させて頂いたダイレクトボンディングの症例がStyle Itarianoという全世界で50,000人位のメンバーがいるサイトで今週のベスト4に選ばれました。Style Itariano

これがFacebook上で発表されたものです。

これは1週間にStyle Itarianoに投稿された画像の中から選ばれるようです。
実は今回の受賞は2回目です。
受賞したからといって何がもらえるわけではないのですが、少なくとも世界レベルで認めて頂けてるんだという自己満足に浸ることはできます。
また、自分なりに精進し、より自然な歯を作るという自分への励ましにもなります。
これからも3回、4回と受賞できるよう頑張ってより良い自然なダイレクトボンディングを目指してまいりますので患者さんにもご協力の程宜しくお願い申し上げます。

 

ダイレクトボンディングハンズオンセミナーを開催しました。

2015 年 6 月 12 日 金曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。

先週の日曜日オグラ歯科医院でダイレクトボンディングハンズオンセミナーを開催いたしました。
今回で16回目になります。

私のデモをマイクロスコープで拡大してモニターを通して真剣に学ばれています。

私のデモをマイクロスコープで拡大してモニターを通して真剣に学ばれています。

今回は兵庫県からご夫婦で、大阪からお一人、そして地元横浜からの4名の歯科医師の皆さんがダイレクトボンディングを受講しにやってまいりました。

ダイレクトボンディングはお口の中の虫歯を除去し直接レジンという樹脂を何層にも盛り上げご自分の自然な歯と見分けがつかない位に修復する方法で、通常1歯1回の治療で済みます。
元来歯科医師は虫歯があると削って型採りをし、技工士さんに人工の歯を作ってもらい次回にセットするのが通法でした。

しかし、ダイレクトボンディングは虫歯の所だけ削って直接その場で詰めてしまうので、最低限の切削量で済む代わりに歯科医師本人の技量に非常に左右されます。
簡単に言うと、歯医者は壊すのが仕事で技工士は元に戻す(作る)のが仕事でした。

しかし、ダイレクトボンディングはその両方を歯科医師がやらなければならず、今まで技工士に丸投げしていた歯の形態や色調再現をその場で一人でやらなければなりません。
そのためほとんどの先生はダイレクトボンディングというものは知っていても、実際には出来ない、出来たとしても自然な感じに仕上げることができないというのが現状です。

オグラ歯科医院ではこの15年小さな虫歯を治療する時、インレーという金属を用いた治療を行っていません。
ほとんどの患者さんがダイレクトボンディングを選択され、喜んでいただいております。

さて、ハンズオン(実習)ですが、出来るだけ細部まで丁寧にお教えするため4名限定で行っております。
午前中は理論的なことを講習し、午後は人工歯を用いて実習。

受講生側から見るとこんな感じです。

受講生側から見るとこんな感じです。

ステップごとに丁寧にお教えし、受講生の先生方には毎回非常に喜んでいただいております。
かなり遠方から泊りがけで受講する先生も少なくありません。
みなさん私の技術を少しでも盗もうと1日中真剣に食い入るように取り組んでおられます。

Zooという器具の使い方を実体験です。

Zooという器具の使い方を実体験です。

私の症例はFacebookを通じ海外にも広く発信していますが、世界中からかなりの「いいね」を頂くとともに賞賛を頂いております。

1日の実習終了後の懇親会。質問が飛び交います。

1日の実習終了後の懇親会。質問が飛び交います。

これからもより自然な歯を再現できるよう頑張っていくとともに、この技術が日本中のどこへ行っても受けられるよう受講生の歯科医師の皆さんにはより分かりやすく確実に教えていきたいと思います。

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